伊勢志摩・鳥羽の絶景
3月24日、今日は朝からめちゃくちゃ良い天気。空を見ても雲ひとつ無い快晴です。
去年の11月から頭痛に毎日悩まされ、1月後半からその頭痛から 頭部の手術を受けて2月いっぱいは養生していた。3月に入ってからはまだ寒いし、花粉も飛び回っているので、昨年の10月ごろからは実質旅らしい旅は していないので、ここの旅日記も更新できないままでいました。
でも今日は快晴で前日から気温も上昇してお出かけするには絶好の日和になりました。こんな日に部屋に篭っているのは勿体無いので、特に目的地は無かったのだけれど 伊勢志摩・鳥羽方面に出かけることにしました。

朝支度をしていたときは、風がまだ少し冷たいので、寒いといけないので少し厚めの服を着て車で出かけましたが、昼が近づくにつれて気温が上昇、 暑くて汗ばむ陽気になってきました。厚めの服を着て出たのは失敗でした。

伊勢志摩へは、昨年伊勢神宮に行った時とほぼ同じコースを通り、伊勢市付近から国道167号線を南下。途中道の駅伊勢志摩に寄って一休憩し、そこの観光案内を 眺めていると、ここから数分南下したところにある横山展望台が英虞湾から太平洋(熊野灘)を一望できる絶景ポイントって紹介されていたので、まずはそこへ行ってみることにしました。
写真はその横山展望台から見た英虞湾とそのリアス式海岸や各島、およびその向こうに広がる太平洋(熊野灘)です。伊勢から南下するともう伊勢湾ではなく太平洋なんですね。 写真ではなかなかわからないけど絶景です。この頃ちょうどお昼前で気温も上がって暖かく、風もそんなにないし、駐車場から少し離れた展望台周辺には、他に人も居なくて 鳥の囀りと、遠く漁船の音が聞こえるだけという、本当に気持ちが良い所で、しばらくこの風景に見入っていました。
この英虞湾は伊勢志摩の名物でもある真珠の養殖が盛んに行われているところです。この海に浮かんでいる筏の下には沢山の真珠があるんでしょうね。宝石メーカーの ミキモトは鳥羽にあり、ここから通称パールロードで繋がっています。その鳥羽にはミキモト真珠島があるんですよね。今回行かなかったけど、今度一度行ってみたいと 思います。

続いて、この写真の右端辺りになる大王埼にある灯台目指して行きました。
ここは伊勢湾と太平洋の境目にある最も突き出た突端にある灯台です。もともと戦国時代以前から、かの九鬼水軍の波切城が合った場所で、灯台の横にある公園は城跡に 作られています。

九鬼一族は現在の三重県尾鷲市九鬼浦の出身で熊野灘の海賊でしたが、14世紀の南北朝の時代に勢力を伸ばし志摩地方に進出、この大王町波切に砦を構えました。 九鬼水軍が歴史の表舞台に登場したのは、6代目九鬼嘉隆の時代で、織田信長の北畠攻めに協力。嘉隆は信長の助けを借りて、志摩地方にひしめく地元海賊衆を平定し志摩地方を治めました。 その後織田信長の大阪石山本願寺(今の大阪城)との11年間(1570〜1580)に及ぶ闘いでは、籠城する本願寺に安芸の毛利氏が同じく瀬戸内海(主に現在の三原・尾道)の海軍、村上水軍を使って兵糧を運び込んで いたのを、阻止するため、毛利の村上水軍の闘いとなり、結果九鬼水軍が勝利を収め信長の本願寺攻略の功労者となりました。その後も秀吉に付き、さらに関が原の戦いでは 九鬼嘉隆と息子の守隆は東西に別れ親子で戦をすることになり、東軍に付いた守隆が勝利。その守隆の死後、九鬼家に跡目争いが起こり、志摩の地は取り上げられ海賊九鬼家は海と分かれることになったそうです。

まあ、それは別としてここからの太平洋の眺めもまた絶景です。絶景といってもここから見る太平洋には島はまったく見えません。見えるのは水平線と、その水平線に浮かぶ大小の船だけです。でもここまで長い水平線を 見たのは久しぶりです。水平線を見ると地球が丸いんだってことを改めて実感させられますね。

灯台を後にして近くの漁港まで歩いて行くと、道の途中には左右にみやげ物売り場が点々と続いてます。みやげ物売り場と言っても、ほとんどが海産物と真珠のアクセサリー売り場が大半ですけどね。 真珠もお膝元で安いのか、ネックレスも3000円位から売ってます。さすがに安いと「本物か?」って思いますよね。一応本真珠とは書いてありました。真珠の街で偽物を本真珠って書いては売らないだろうから 本物なんでしょうね。さらに漁港方面に歩いていたら、驚くものを店の中に見つけました。真珠で出来た名古屋城です!私の腰の辺りまでの台の上に、高さ1メートル位かな?それぐらいの大きさの名古屋城天守閣 の全面に真珠が無数に埋め込まれてるんです。まさに真珠で出来た名古屋城です。そのほかにも真珠で出来た五重塔もありました。さらに驚いたのはこの真珠の名古屋城、売り物なんです。値段はなんと900万円! これだけ真珠が使われていれば、これで安いのか高いのか・・・この金額になると庶民の私には、その金銭感覚は判りません。せめて写真に撮りたかったのだけど、お店の中でしかも売り物ですからね。お店の人も こっちを見てるし、なにも買わずに写真だけ撮っていくのは気が引けたのでやめときました。しかし凄かったな〜、さすがに真珠の名産地ですね。

その後は漁港近くでおばちゃんたちが干物を広げて売っている所を見て周り、あまりにも美味しそうだったし、お店の価格の2割〜3割は安いのでいわしの干物を買って帰りました。お酒の肴にはもってこいです。
大王埼を後にして、鳥羽方面に向かいました。パールロードを通れば早いのだけど、有料道路なので一般道を迂回して行くことにしました。その途中相差町の旅館街を通ってると、写真のような街灯が点々と続いてます。 よく見るとこれクジラですよね。なかなか可愛いので写真に収めました。なかなか洒落てますね。この街とクジラは何か関係あるのかな?特にそういった表示は何処にも無かったし、ここに寄る予定も無かったので 車で通り過ぎただけだったので良く判らないけど。まあ、目の前には太平洋と伊勢湾が広がっているので、昔捕鯨かなんかで盛んだったのかもしれません。
その後、その近くからパールロードに入りました。パールロードは志摩から少しの間は有料だけど、鳥羽に入った辺りから無料になってるんですよね。昔は全線有料だったみたいで、料金所の跡の様な物がありましたけど。 でも名前はパールロードだけど、道自体は別に真珠で出来てるわけではないですね。(当たり前か・・・)
その後は鳥羽の海岸線を少しドライブして帰りました。

一日凄くいい天気で暖かな一日でした。桜はまだ咲いてないようだけど、この分だと来週辺りから桜が咲き始めるんじゃないかな。とにかく気持ちのいい一日で、ストレスも解消できたと思います。今回は行き当たりばったりで 来たけど、今度はちゃんと目的地を決めてまた来たいと思います。
戻る