伊勢神宮参り
6月18日、伊勢市にある伊勢神宮に御参りと観光に行ってきた。伊勢神宮と言えば日本でも最も尊いお宮だけど、三重県にやってきて丁度1ヶ月になるが、まだ御参りに行ってません。やはり近くに住んでいるからには 御参りしないと神様に怒られますよね。
と言う事で、この日は梅雨の中休みで朝から良い天気だったので車に乗り行ってきました。私の住んでるところから国道306で津市へ、そこからさらに国道23号を南下して伊勢市に、約1時間半位の時間でした。
伊勢神宮は知ってる人も居るだろうけど、外宮と内宮の2つあるんです。一般に伊勢神宮と言うと内宮の方が有名ですよね。
内宮は皇室の御祖神の『天照大神(あまてらすおおみかみ)』をおまつりしている 日本でも最も尊いお宮で、約2000年の歴史があるそうです。
外宮はその天照大神のお食事を司る神の『豊受大神(とようけおおみかみ)』をおまつりしているそうです。ここの神様は衣食住を始めとした、あらゆる産業の守り神様だそうです。
まずは、外宮からです。左の写真が御正殿なんですが、近くでの写真撮影は禁止されています。写真の建物の裏に御正殿の本殿があるんですが、もちろん撮影できません。そればかりか、写真でも解る様にお賽銭を入れて お祈りする場所からも直接本殿は見えないんです。白い幕のような物が掛かっていて、そのこちら側からお祈りするんだけど、こんなので御利益あるのかな?
この外宮も内宮もですが、御正殿は20年に一度隣の敷地に移設するんだそうです。これを神宮式年遷宮(じんぐうしきねんせんぐう)と言うらしく、正殿(しょうでん)を始め御垣内(みかきうち)の建物全てを新造し、 さらに殿内の御装束(おしょうぞく)や神宝(しんぽう)を新調して、神儀(御神体)を新宮へ移す、最も重要なお祭りで、第1回の式年遷宮が内宮で行われたのは、持統天皇4年(690)の時代だそうです。 以来、戦国時代の混乱期に中絶したこともあったのだけど、1300年にわたって続けられ、前回は平成5年秋に第61回の神宮式年遷宮が古式にのっとり行われたそうで、次回は平成25年に行われるようです。まだ8年も先の事ですね。 それまで三重にいるかどうか判りません。
で、右の写真が次回遷宮される『新御敷地』です。当然、一般の観光客は立ち入り禁止です。

神宮敷地内は木々が立ち並び、非常に気持ちが良いです。ちょっとした森林浴気分ですね。この日は天気が良くて暑かったけど、木陰は涼しく大変気持ちが良かった。そんな中に転々と小さなお宮が沢山あります。 一つ一つ御参りしましたが、さすがにこれだけ沢山あるとお賽銭も大変なので、御正殿以外では御参りするだけで、お賽銭は勘弁してもらいました。(神様ごめんなさいm(_ _)m)
続いては内宮です。外宮から距離にして約6キロも離れていて、歩いて行くにはちょっと遠すぎるので車で移動です。外宮は駐車場も空いていましたが、内宮は駐車場に入るのに渋滞の列が出来ています。観光バスも沢山来てるし、観光客も沢山居ます。
それでも約30分待ってなんとか駐車場に入り、車を止めて正面の宇治橋を渡り神宮内へ。この宇治橋は、先ほども言いました、御正殿の式年遷宮にて解体される旧御正殿の棟持柱をリサイクルして作られるそうです。要するに前回の遷宮時の旧御正殿で作られているんですね。 なお、この橋は右側通行です。
宇治橋を渡り、御正殿方向に歩いていくと神宮回りを流れている五十鈴川へ降りていく所があります。左の写真ですが、五十鈴川手洗場です。一般に神社に御参りする際は、神社入り口の手水舎で手を洗い清めますが、伊勢神宮ではもちろん手水舎もありますが、 正しくはこの五十鈴川手洗場で、参拝する前に心身を清めるのだそうです。水はとてもきれいで、早速ここで手を洗い見も心も清め(?)参拝に向かいました。
右が御正殿の階段下から風景です。こちらの御正殿も写真撮影は階段の下からのみで、上に上がっての撮影は禁止です。ここも外宮の御正殿と同じくお祈りする場所の前には白い幕が掛かっていて、直接本殿は見えないんです。
何とか御正殿の一部でも写真に撮れないかなと思い、回りをうろうろして、何とか撮る事が出来たのが左の写真です。これが精一杯ですね。こちらも平成25年に神宮式年遷宮が行われ、御正殿が隣の敷地に移設されます。右の写真がその移設される敷地です。こちらも一般客は立ち入り禁止です。
御正殿以外にも、やはり多数の神社が転々と敷地内にあります。こちらでも御正殿以外では御参りするだけで、お賽銭は勘弁してもらいました。何とか願いをかなえてくれるかな?
外宮も内宮も敷地内は木々が立ち並び、自然がいっぱいです。参拝路もきれいに清掃されていて、とても気持ちが良いですね。伊勢神宮は日本人の心のふるさととも言われてるそうなので、一度は訪れるべき場所ですね。
伊勢参りも終え、丁度お昼時になったので、内宮外の旧参宮街道へ行きました。ここはお土産物売り場や、御当地の食べ物屋等沢山並んでます。伊勢に来たからには、やはり伊勢名物『伊勢うどん』『手こねずし』を食べないといけませんよね。と言う事で 早速この街道にあるお店に入りました。伊勢うどんは、私も今回初めて見たのですが、麺が太くて普通のうどんのような”だし”はなく、代わりにたまり醤油が少し底に入ってます。それを混ぜるとうどんが醤油で黒くなって、ほとんどうどんの醤油付けみたいな感じになりますが、 以外と辛くなく、とても美味しかったです。汁の無いうどんってなんか物足りない感じはしました。

伊勢うどん、手こねずしを食べて外へ出て、街道を歩いていると、伊勢名物『赤福』の本店がありました。右の写真です。中では当然ですが赤福を作って売ってますし、その場で食べさせてくれます。本店って言う事で、沢山の観光客が居てここでは落ち着いて食べられそうも 無かったので、別の場所で赤福を食べることにしました。赤福が3つで250円で、注文し座って待っていると、お店の人が出来たてを持ってきてくれます。出来たての赤福は、中の餅もやわらかく、回りのアンコもしっとりしていてます、駅のお土産物売り場の赤福とまた違って美味しいです。 やはり、何でもそうですが出来たてが一番美味しいですね。
更に歩いていると、街道真ん中辺りに『おかげ横丁』と言う場所があります。ここは町の中や建物が江戸時代のような感じで、お土産物売り場や食べ物や等が並んでます。町の真ん中辺りではショーもやってます。(写真左下) おかげ横丁の名前の由来は、「赤福」が創業の地で三百年近く商いを続けてこられたことに対する感謝の思いと、江戸末期から明治初期に庶民に流行した「おかげ参り」の故事に因んで名づけられたものだということです。 建物は伊勢が最も賑わった江戸末期から明治初期の風情をテーマにしているそうです。
このおかげ横丁で変わった物を売ってました。上の写真なんですが、ただのきゅうりに串をさし、氷の上に乗せて冷やして売ってます。1個100円ですが、まあただのきゅうりですね。私は買わなかったのですが、これを食べながら歩いている人が 沢山居ました。珍しいけど、ただのきゅうりだよね。でも夏場の暑い時期には、冷えたきゅうりは水分補給にもなるし、なんか良さそうですね。
おかげ横丁の中にも宝くじ売り場があり、その売り場の横にかえるの置物があります。そこには『ご利益かえる』って書いてあり、このかえるの頭をなでるとご利益が帰ってきて、宝くじが当たるとか・・・。ほんまかいな?一応宝くじは買わなかったけど 何かご利益がかえるかもしれないので、頭をなでときました。今のところ何も帰ってきてません(^_^;
右の写真はおかげ横丁のシンボルなのかな?おかげ横丁のあちらこちらには、同じようなネコの人形や絵がありました。このネコは石で出来てます。 おかげ横丁はホームページもあります。http://www.okageyokocho.co.jp/index.htmで、伊勢神宮のリンクもありますので、伊勢神宮に行かれる時は御参考に。
伊勢神宮を後にして今度は、海辺の方向に「伊勢志摩スカイライン」を通って出ることにしました。このスカイライン、普通車の通行料が1220円もするんです。そんなに高いんだから、それなりに綺麗で眺めも最高な道路なんだろうと思ってたのですが、 普通の山のクネクネ道で、所々景色は見えますが、運転しているので見ることは出来ません。おまけに、前に観光バスが黒煙を吐きながらのろのろ登って行くし、道が狭い上にくねくね道なので、先が見えず追い越しも出来ない、道路の脇にバスが避ける スペースも無い・・・。結局頂上付近の展望台まで、ずっと観光バスの後ろでした。スカイラインの頂上付近には休憩&展望台があって、そこから伊勢湾や知多半島、遠くは富士山も見えるらしいのですが、この日は空気がかすんでいて富士山はおろか、 近くの島もかすんでよく見えません。も〜、1220円も払ってこんなもんかよ!って感じです。左の写真が展望台から見た伊勢湾です。はれた日には海の向うに富士山が見えるはずなんです。あと、ここの展望台にはこの景色を見ながら入れる足湯があります。

そんなこんなで、大して景色も堪能できないまま、伊勢志摩スカイラインを降りて、二見町にある夫婦岩に到着です。夫婦岩は写真でも見たことありますが、実際に見るのは初めてです。感想は・・・・まあ普通の2つの岩を、しめ縄で繋いでるだけ? って感じかな? この大しめ縄の長さは35m、男岩に16m、女岩に10m巻かれ、その間の長さは9mだそうです。またこの大しめ縄は5月5日、9月5日、12月第3日曜日に張り替えられるそうです。この夫婦岩は古来より、夫婦岩の間から差し昇る「日の大神」(太陽) と、夫婦岩の沖合700mの海中に鎮まる猿田彦大神縁りの霊石と伝えられる「興玉神石(おきたましんせき)」を拝したそうです。さらにこの夫婦岩の背後に富士の山影を望むことが出来るらしいのですが、先ほほども言った様に、この日は 空気がかすんでいるので見ることは出来ませんでした。
夫婦岩近くの海岸沿いには神社もありますが、なぜかあちらこちらにかえるの像や置物が沢山あります。これは側にある興玉神社に、二見浦に現れた白蛇、大蛇を鎮めるため献納されたものらしいです。 右の写真は神社前の手水舎で、ここにもかえるがあります。ここのかえるに水をかけるといろんな意味の「無事かえる」の御利益があるそうです。お金が無事返る、事故にあわずに無事返る、等々。私も「無事広島にかえる」って事で、必要以上に沢山 水をかけときました。(^o^) でもかけ過ぎたので、御利益ありすぎて次は広島通り超して九州まで行ったりして・・・(^_^;

今回は、伊勢神宮と夫婦岩しか見れなかったけど、ここ伊勢志摩には他にも伊勢戦国時代村もあるし、何より海辺には絶好の釣り場が沢山あるので、今度は釣り道具を持って来たいと思ってます。

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